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プログラミングについてアウトプットします。

【Windows10+Ubuntu20.04+VSCode】WSL2上のUbuntu20.04をWindows上のVSCodeで動かす

はじめに

パソコンを買い替えたり、作業パソコンが変わるたびにWindows上にUbuntuをのせる方法を調べるのが手間なので記録に残しておきます。
おまけには、個人的によく使うGCCコンパイラのインストールPythonの仮想環境構築の方法などをのせています。
Ubuntu20.04と書いていますが、利用するUbuntuはどのバージョンでも大丈夫です。

目次

  1. WSL2を有効化する
  2. Ubuntuをインストール
  3. Windows10上のVSCodeUbuntuを操作する
  4. おまけ

1. WSL2を有効化する

1.1 スタートメニュー上で右クリックし、アプリと機能をクリック
f:id:tkmt-hrkz:20200716230002p:plain:h300

1.2 プログラムと機能をクリックし、Windowsの機能の有効化または無効化をクリック
f:id:tkmt-hrkz:20200716230737p:plain:h300

1.3 Windows Subsystem for Linuxにチェックを入れる
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1.4 スタートメニューから設定⚙をクリックし、更新とセキュリティの開発者向けをクリックし、開発者モードを選択する

2. Ubuntuをインストールする

2.1 スタートメニュー横の検索バーにMicrosoft Storeと入力し、Microsoft Storeを開く
f:id:tkmt-hrkz:20200717170548p:plain:h300

2.2 Microsoft Storeの検索バーにUbuntuと入力し、Ubuntuをインストール f:id:tkmt-hrkz:20200717171601p:plain:h300

バージョンはお好みで良いですが、LTSと付いているものをお勧めします。
LTSが付いているUbuntuはサポート期間が2~3年と長いため、頻繁に環境を移行せずに済みます。
対して付いていないものは数か月と短いので、特に理由がないのであればLTSをインストールしましょう。

2.3 インストール完了後スタートメニュー横の検索バーでUbuntuと入力し、Ubuntuを起動 f:id:tkmt-hrkz:20200717172214p:plain:h300

2.4 Ubuntu起動後、ユーザ名パスワードを入力

3. Windows10上のVSCodeUbuntuを操作する

VS Codeのインストールは省略します。

3.1 VS Codeを起動

3.2 extensions(Ctrl+Shift+X)をクリック
その後、検索バーにRemote-WSLと入力し、Remote-WSLをインストール
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3.3 VS Code再起動
その後、左下の緑色のボタン(><)をクリックし、Remote-WSL:New Windowをクリック
f:id:tkmt-hrkz:20200717173756p:plain:h300

新しくウィンドウが表示されるので、その新ウィンドウで左下の緑色のボタン(><)の横にWSL- Ubuntu○○と表示されていれば成功です。

これでVS Codeのターミナルを開くとUbuntuのシェルと繋ぐことができました。

VS Codeのターミナルを開くショートカットキーはCtrl+@です。

おまけ

初期設定(リポジトリの変更とパッケージのアップデート)

リポジトリの変更

データを取りに行くサーバを変更する(日本にあるサーバに変更)
sudo sed -i -e 's%http://.*.ubuntu.com%http://ftp.jaist.ac.jp/pub/Linux%g' /etc/apt/sources.list

パッケージのアップデート

アップデートは自動更新されないので、次の2つのコマンドを実行して日々更新し続ける。
sudo apt update
sudo apt upgrade

Windows側でUbuntuのファイルを管理する

Windows側でエクスプローラーを開き、ディレクタが表示される所に\wsl$を入力して決定 f:id:tkmt-hrkz:20200717175351p:plain:h300

あとは、Ubuntuのフォルダへのショートカットを作成してデスクトップとかに置いておけば、楽にアクセスできます。

C/C++言語をコンパイル可能にする(GCCのインストール)

以下のコマンドをUbuntu上で実行すれば、インストールできます。
Windowsコマンドプロンプトではできません)
sudo apt-get install build-essential curl file gi

コンパイル
C → gcc your_programname.c
C++g++ your_programname.cpp
でできます。

pipとvenvをインストールして、Pythonの仮想環境を構築する

以下のコマンドをUbuntu上で順に実行。
UbuntuにはデフォルトでPythonが入っているので、インストールは不要です。

  1. sudo apt install python3-pip
  2. sudo apt install python3-venv
  3. python3 -m venv your_virtualname
  4. source your_virtualname/bin/activate

これでPythonの仮想環境を構築し、4つ目のコマンドで作成した環境に入ることができます。
出るときは、deactivateで出られます。

仮想環境の方にはpipはすでに入っているみたいなので、インストールは不要です。
あとは仮想環境上でpython3 -m pip install package_nameを実行すれば、必要なパッケージをインストールできます。
これで開発するアプリごとに開発環境を整備できます。
詳しくはこちらから。

VScodeの便利なショートカット

こちらの記事を参照ください。

tkmt-hrkz.hatenablog.com